Xiaomi mi5sは今年の3月に発売されたmi5のマイナーアップ版。
とはいってもmi5とは筐体もスペックも変わっておりますので、どの程度の変更が加わってるのかが気になっている方も多いかとおもいます。
ですので、まずは簡単にスペックをおさらいしてみましょう。
Xiaomi mi5 | Xiaomi mi5s | 注釈 | |
画面サイズ | 5.15インチ | 5.15インチ | |
カメラ | 16MP(Sony IMX298センサ) | 12MP(Sony IMX378センサ) | センササイズが1/2.8インチから1/2.3インチに拡大 |
SoC | Snapdragon820 | Snapdragon821 | 820→821にマイナーアップ |
RAM | 3GB/4GB(128GBモデルのみ) | 3GB/4GB(128GBモデルのみ) | |
ストレージ | 32GB/64GB/128GB | 64GB/128GB | 32GBモデルが消滅 |
バッテリーサイズ | 3000mAh | 3200mAh | 200mAhサイズアップ |
指紋認証 | 静電容量式指紋認証 | 超音波式指紋認証 | 認証方式が超音波式に変更 |
価格 | 1599~2399RMB | 1999~2299RMB |
フルモデルチェンジとまではいかないものの、スペック的には全体的にブラッシュアップが行なわれており、構成コンポーネントが世代交代しています。
ポイントとしては
・SoCの変更による性能向上
・超音波式指紋センサによる認識速度の向上
・google Pixelと同型の大型センサー搭載による写真画質向上
この三点といったところでしょうか。
当ブログのレビューでもこのあたりを重点的に見ていきたいと思います。
・まずは開封
まずは外箱から。箱を開ける前から驚いたのがその外箱。
そう、まっちろけなんです。
以前までのXiaomi機種の箱は無地風箱にmiロゴか、白箱に商品写真を印刷(MiMAXを除く)だったのですが、今回は正面は真っ白、"mi"のロゴのみエンボス加工で表現されています。
mi5の箱と比較するとやっぱりまっちろ。側面のみ商品名が印刷されています。
ここまでシンプルだと倉庫で間違いとか起きないのかな、といらん心配をしたくなりますねw
商品コードのステッカー、ここの構成はいつものお米端末とかわりません。
今回は64GBモデルのホワイトを調達いたしました。
そして蓋をパカリ。
お待ちかね、mi5sとご対面です。
プラの中蓋に端末を収めてその下に付属品を置くというスタイルは今までどおりの模様です。
箱の中身を並べてみました。
箱/本体/クイックスタートガイド/USB充電器/USB-typeCケーブル/SIMピン
という基本的な構成を踏襲しております。
USB充電器はmi5に付属していたものと同様、5v-2.5A/9v-2A/12V-1.5Aの
急速充電対応品の模様です。
それでは本体を見てみましょう。
まずは本体正面、完全にフラットだったmi5と異なり、最近のXiaomi機の特徴である2.5Dガラスの採用により、いささかiPhoneっぽい印象を受けます。
ホームボタン形状が静電容量式から超音波式になったため、mi5ではあったホームボタンのリングが消え、ただの凹みになっていますね、使用感にどの程度影響が出るかが見ものです。
そして側面。
こちらはRedmiProやRedmi note4に採用されているような平面な側面を角落とした形状ではなく、むしろRedmi note3に近いアールを描いた丸い側面となっています。
ボタンのクリック感はやや硬め。「カチッ」っとした手ごたえがはっきりと帰ってくる仕様になっています。
背面。アンテナ部分がDライン状になっており、ここもiPhoneをかなり意識しているのが見受けられます。
今回購入したシルバーモデルでは、グレーモデルと違いヘアライン仕上げはなく、通常のアルマイト加工となっており、Redmi note3のような趣となっています。
ガラスバックを採用してシンプルさを狙ったmi5とはまた違ったデザインコンセプトですね。
カメラ部。
LED配置箇所がmi5の右側配置から、左側配置になりました。
前述の通り、センサーがIMX378となりましたので、夜間撮影に期待度が上がります。
mi5と並べてみました(レビュー直前にアクシデントでmi5画面割れェ……)
サイズはmi5とほとんど変わらないようです。
5.15インチというなかなか珍しいサイズの機種ではありますが、この絶妙なサイズ感がmi5のポイントだったりしますね。
総評としては、GALAXYを意識してるのが見受けられたmi5に対し、こちらはiPhone6/7を意識したデザインの模様。
それに最近のXiaomiのマイブームであるヘアライン加工の金属筐体を組み合わせた印象となっています。
パネルの合わせ目のツラなどは完璧、このあたりはさすがXiaomiといった出来のよさです。
・とりあえずAntutuを回してみよう。
スコアは142254となり、Snapdragon820搭載のmi5から15000ポイントほど向上しています。
今回の測定におけるスコアの順位は6位でOnePlus3を超える形となっており、やはり本体価格比で言ったところのコスパのよさは健在です、このあたりは順当な進化と言えますね。
・超音波式指紋センサーの実力は。
Xiaomiも公式ページにてアピールをしている超音波式指紋センサー。
使用する上では確かに認識速度・精度共に向上しています。
とはいっても静電容量式であるmi5の地点でかなり精度は向上しているので、これはブラッシュアップにとどまるのかなと考えるのが妥当でしょう。
ただしホームボタンの沈み込みがなくなり、タッチ操作となったためこのあたりは好みの分かれるところかもしれません。
・そして(個人的に)期待大のカメラ性能
mi5のIMX298(1/2.8インチ)からIMX378(1/2.3インチ)にバージョンアップされたセンサー
全体的にブラッシュアップされたmi5sですが、これが最も大きい性能向上かと思います。
IMX378といえば先述の通りgoogle pixelに採用されている最新のセンサーとなっており、
1/2.3インチのセンサーサイズと言えば一般的なコンデジやPentax Qと同等のサイズとなっています。
ことにセンサーサイズは夜間撮影においてモノを言いいますので、実際に夜に撮影をを行ってみました。
mi5のIMX298にくらべてノイズがかなり減っており、全体のコントラストも向上しています。
センサー特性を確認するためにHDRはオフにして撮影していますが、ダイナミックレンジも良好のようです。
空との境界部分を拡大してみました。
色はmi5よりも若干暖色系にチューニングされている模様。
ダイナミックレンジの向上によるコントラストの確保とノイズの差がよくわかると思います。
これらの作例を見る限りではやはりカメラのスペックはかなり向上しており、
このためにこの機種を選ぶ価値はありそうです。
デュアルカメラなどの機能面においてはシングルですので一歩譲りますが、一般的なスマホカメラから考えれば相当な仕上がりになっている模様です。
・まとめ
全体の印象としては見た目フルモデルチェンジ、カメラ以外の性能はマイナーアップといった印象です。やはりこのあたりはmi6ではなく、mi5sとの名付けに従った形ですね。
ただし、ウリであるコスパは健在。
カメラはスマホ最高クラスですし、質感もmi5よりも全体的に性能が底上げされている上、剛性の高い筐体も満足度が高いのではないのでしょうか?
とても4万円を切る機種ではないというのが第一印象です。
XiaomiはエントリーのRedmiからハイエンドのmiシリーズまでその辺のバランスのとり方がやはり上手いなと感じます。
ちょーっとクセがあるXiaomi端末ですが、コスパ的観点から言えばかなりオススメですよ。
(́◉◞౪◟◉)ミンナモオコメタベヨウ